juvenile

サウスの名門レーベルであるキャッシュマネーに所属していたサウスの大御所ラッパー。常に地元マグノリアをレペゼンするHIPHOPの基本姿勢を崩さずバカウマラップをかます。ラッパーの中のラッパー。そして男の中の男。

Reality check

1.intro

2.get ya hustle on

3.around the way

4.sets go upFt.wacko

5.rodeo

6.what’s happenin

7.loose bootyFt.eightball&skip

8.way I  be leaninFt.mike jones,paul wall,skip&wacko

9.break a brick down

10,wh’s ya daddy

11.I know you knowFt.trey songz

12.keep talkinFt.skip and redd eyezz

13.rock like thatFt.bun b

14.why notFt.skip

15.animal

16addictedFt.brian mcknight

17.holla back

18.pop uFt.fat joe&ludacris

19.say it go me nowFt.kango of partners-N-crime

20.line of fireFt.trey songz

Juvenile久々のアルバム。レーベル関係のゴタゴタばかり報道されていたがその間にもヒット曲を多数出してきた。

そのヒット曲たちが収録されたアルバムと来ればこりゃ買わない手はない。

スキットイントロ1.から2.

2.はいきなりイントロからサウスらしいあの音が聞ける。音はサウスらしいのだが、よくあるサウスのようにスカスカではなく、しっかりと音が詰まったインストになっていると思う。

フルートの音なども取り入れとても聞きやすい。

 

その次の3.だが、スクラッチを多用したバンギンなストリートチューンになっている。バース毎に迫力のあるティンパニを採用しているのはいつもどおりだが、ウワモノにかすかに女性ヴォーカルにエフェクトをかけて薄くしたような音を使っていて、それがダークさの引き締めになっている。

 

そして初期シングル4.。これを聞いたのは確か2005年の夏くらいだったからだいぶ長いこと引っ張ったのか。

ピコピコ言ってる音を重ねまくって、隙間も十分にとってラップ主体となっている。ドラムはとにかくゴツくドンドコいってる。

そして超キャッチーなフック、完全レペゼンUTPな体制、隙間なく敷き詰められたJUVEのラップ。

こんな完成されたリードシングルが4曲ほども入っている狂ったアルバムなのである。

 

5.もメロウな大ヒット曲。ヘタウマな癖になりそうなJUVEの歌ラップが聴けます笑

とても曲の横ノリな流れをつかんだ空気を読んでいるラップはベテランそのもの。この曲ならばおにゃのこといい感じになってるお部屋でも流しても問題なし。そのくらい横ノリ。

トラック側の話だが、メロウながらサウスらしさを崩さずチキチキバウンスビートを採用している。しかしウワモノがものすごいメロウなので完全に調和している。恐るべし。

 

6.はサウスなバウンシーチューン。ここでも3.と同じくスクラッチを入れまくったストリートライクな音が聞ける。

ただし入れればいいってもんじゃないのが問題かも。考えてはいるんだが少しスクラッチが多すぎかと。。

 

7.なんだっけこのネター!!むちゃくちゃかっこいいトラックですよ!!大好きなピコピコ電子音をリードに使って、サンプリングのかっちょいー音はソリッド。ここではベテラン8BALLとUTPのSKIPのラップも聴くことができる。

 

旬な(だった?)男SWISHAのMIKE JONESとまさに旬なPAULWALL、UTPのWACKOとSKIPが客演したナカナカかっこいいチキチキバウンス8.。

フルートを使い他との差別化を図る。フックではきっちりスクリュー声のサンプルも入れてきてSWISHA世界全開。

ごちーベースの電子音も相当かっこよい。バックでの「WHA!!WHA!!」という声も「男」な曲に仕上げるのに一役買っている。

こういうポッセカットになるとラップが目立つのがPAUL WALLとUTPのWACKOの二人。サウスのラッパーはレベル高すぎる。

 

9.面白い音階をとっている。しかしそれだけ。あーマンネリか!!?

 

10.しょぼいかも…収録しなくておk

 

11.TREY SONGZ客演のメロウRNBチューン。

バスドラ連打やアコースティックギター、キラキラいってるウワモノなど、トラック的には完璧にRNB。

TREY SONGZによるフックもとってもかっこいい。ファルセットを一瞬使うところなどツボ。軽く音程をとるJUVEのラップも耳にすっと入ってくる。

 

12.skipとredd eyezzをフューチャーしたサウサイシット。

迫力のある低音ストリングスと3人の声がよく合う。

 

13.bun bをフューチャー。それ以外は平凡。

 

14.久々のリルジョン仕事。何か今までと音階を使おうと必死だが正直ださい。

 

で、キタキタキタ15.。マニーフレッシュをフューチャーした悶絶パーティーシット。

マニーによるトラックも完璧なサウサイ、しかし新しい。

途中象の声とか入ってきて「ぬおっ」と思ってしまうがそれがぴったりくるのがマニーとJUVEのすごいところ。これはすごい

 

ブライアンマクナイトとの16は悶絶スロウ!!メインはJUVEでなくブライアン、という形になっているかも。

とってもいい声…ほれちゃうわこれ。JUVEは語りで入るだけっす。

でもこれ、やべーよ。

 

「これまでに聞いたことねーよーな曲やるでー」という意味のサンプルから入るスクラッチがとても素敵なパーティーチューン17.。

未発表の「WHO IN HERE」と差し替えの形か。

リズムパターンもサウスな808。

 

そしてこれ!!FATJOE(いらない)とLUDACRISをフィーチャーしたヒット曲18.劇鉄の音から高速スクラッチ、そしてリワインドからプロデューサーの声が。

DJプレイも満載な落ち着いたラップシット、まるで暗殺者の背後から近づく感じを髣髴とさせるような声の落とし方。だってPOP Uってお前を撃つって意味だもんね。

フックの「ダネガネガネガネガネガ」 むっちゃツボ。やべーこれ。

LUDACRISも珍しく自分のスタイルに近いスタイルでなく、最近のサウサイマナーなラップを聞かせてくれる(バースの最後にはあのクセがでているけど)。

デブジョーもここでは要らない声を出さずにラップに集中してくれているのでよし。いつもはバースに入る前に「ヤッ!!アハン!!」とかウザーイ声を出してくるので一安心。

 

19.ではオルゴールのような音のまるでクイーンズサウンドのようなトラックで静かにJUVEが語ってく。

 

日本版ボートラ20.

トレイソングズ参加曲。この曲相当いいんだけど…。

オルガンとピアノ、ドラム薄めのソウルな雰囲気がとっても素敵な、「ブラックユージック」なブラックミュージックだと思われ。

トレイのVo.も最高。でもトレイの歌詞をもうちょっと多めにしたほうがよかったかも。でもラストにはワウワウギターまで入ってきちゃってめっちゃいい。

 

 

最終評価です。頭よくて中適当、ケツも最高。

とにかく中間地点の適当な曲が目立ちます。

他のラッパーがやったならいいんですが、JUVENILEですし、シングル曲のレベルが高いのでどうしても普通の曲の普通さが目立ってしまいますね。これなら曲数をもっと絞ってよかったんじゃないか、と思います。大体15曲に絞ったなら最強のアルバムができていたはず。そこが惜しい。

ボーナストラック最高なので日本版を買ったほうがいいと思います。

サウサイ好きじゃなくても、平凡曲に目が瞑れるなら是非是非購入してください。それだけヤバイ曲も大量です。         2006 4/12

 

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