Cryptopsy

カナダのブルータルデスメタルバンド。5人編成。デスメタル界では異常な人気がある。

ドラムはフロ・モーニエ。モーラーの使い手。

ベースが目立つ。グラインドコアの流れも汲んでいる。

 

1.       defenestration

2.       abigor

3.       open face surgery

4.       born headless

5.       serial messiah

6.       swine of the cross

7.       gravaged(a cryptopsy)

8.       memories of blood

9.       mutant Christ

10.    pathological frolic

Blasphemy made flesh(1994)

デモに引き続いての1st。Vo.はロードワーム。

ベース音から始まる1.はベースの後怒涛のブラスト。凄いベースの高音が聞こえる。まだ初期作品らしくギターの音は高音ばかりが聞こえる。ロードワームの多重録音は半端なくブルータル。意外とシンプルなリフで構成されている。 Eric Langloisが素晴らしいベーシストであることはこの一曲でわかるだろう。あと最後の電子エフェクト気持ち悪すぎ

 

吐き捨てるような混沌のVo.が続く2.もいいわ~。ブラスト一辺倒で終わるわけじゃないって言うところがいい。途中ギターの音がフェードインしてあまりにシンプルなスラッシーリフを引くんだけどそこだけの曲作れるくらいのかっこいいリフ。もったいない…。2:30の喚き声はやめてくれよ…。V系みたい笑

 

最早キチ○ガイ(○の意味なし)の叫びにしか聞こえないVo.はおいといて、2ndや3rdに比べ非常にわかりやすいリフが続く。

 

パイプオルガンの音からきて凄いタイトなギターの音→高速スラッシュとくるこの5.、素晴らしすぎる。

 

6,7,8とスラッシーなデスが続く。もちろんデスラッシュの域ではないですよ。そんな聞きやすいものじゃないです。

 

てか9,キリストのミュータントって神を冒涜するにも限度ってもんがあります。

それにしてもベースの高音がよく通る。こんなにベースが目立っているブルデスバンドってないですよ。基本低音でずっとリフひいててギターとシンクロしてるから。

 

10.ラストも6連ブラストから始まるノリノリゴリゴリドロドロブルータル。

基本的にこのアルバムは難しいことはせずにスラッシーにかっこよくキメてます。それにしてもロードワームの声はデスメタルにおいての歌詞の意味性を再び問いたくなりますね。もちろんOBITUARYやDEATHのように歌詞ありきのバンドも多いですがこいつらって…。

 

それにしてもレベルの高い作品です。

 

 

1.       crown of thorns

2.       slit your guts

3.       graves of the fathers

4.       dead and dripping

5.       Benedictine convulsions

6.       phobophile

7.       lichmistress

8.       orgiastic disembowelment

None so vile(1996)

1.crown of thorns イントロから獣の叫び声が聞こえる。囁きが聞こえた後始まる怒涛のツーバス。ベースの唸り具合がめちゃくちゃいい。そしてお得意の超低音獣声。いったんブレイクがありブラスト。ギターのメロも秀逸。

2.slit your guts

超人気曲。イントロからワケワカラン速さのオルタネイト。しかもこのメロディがまたいいんだ…。メロディアスなギターソロもかっこよすぎる。ただちょっとソロの音がハッキリしない。

そしてブラストの後のベース。これが最高!!このベースは濃すぎる。

3.graves of the fathers超こもった曲。ツーバス連打でなく、超高速のお決まりメタルフレーズがミソ。

4.dead and dripping Vo.がもはや暴走。ギターのリフも新鮮。

5. benedictine convulsionsイントロからの爆走ブラストの後2ビートの嵐。ベースの音が表に出てきていて気持ちいい。Vo.も新しい展開を見せる。

6.phobophile 超名作。イントロのピアノが耳に残る残る…。その後のベースが嵐の前の静けさのようで毎回ドキドキさせられる。メロも完璧。ギターソロのメロディアスかつ複雑な様子は地獄絵図

7. lichmistress スロウから入ってギターベースドラムがシンクロするリフは聞き応えあり。

8. orgiastic disembowelment 最後まで突っ走ります。ブルータルです。兎に角速い!!VO.の多重録音で声にも深みができている。ギターリフの展開後、ブレイクが入り別フレーズに。その次のベースがよすぎ。ベースがキャラ立ちしているからこそのcryptopsyである。

 

近くで見ればなんとも難解な(13分の11拍子とかそういうのじゃなくて)音楽だが全体像は非常にくっきりしている。特にベースの威力、ツインギターのオルタネイトの速さで生まれる高音域の爽快感は半端じゃない。デス界に燦然と輝く一作である。ギターソロの音の半端さは別として。あとロードワーム氏のVo.は最高。

 

 

 

 

 

 

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